バドミントンで怪我をしている時のマインドや練習方法について考える
こんにちは、福岡伸哉です。
バドミントン競技を長くしていれば1度や2度は怪我や痛みを感じた経験はあると思います。
そんな時、「なんで怪我をしてしまったんだ」「練習ができずにイライラする」などネガティブな気持ちになったり、フラストレーションが溜まったりすることもあると思います。
今日はそんな怪我をしてしまった時のマインドや練習方法について考えていこうと思います。
本記事を読むことで、バドミントンで怪我をしている時の対処方法やバドミントンに多い怪我や特徴がわかるようになります。
記事の信憑性
それでは、さっそく見ていきましょう。
バドミントンに多い怪我
外傷と障害
まずはバドミントンに多い怪我を見てみると、
外傷では膝の前十字靭帯断裂、アキレス腱断裂、足関節捻挫、ハムストリングの肉離れ。多い障害はジャンパー膝、シンスプリント、腰痛(ヘルニアや分離症)。
これだけを見ると外傷、障害ともに下半身に集中していることがよくわかります。
おそらく病院受診して診断がついたものを調査しているので、病院に受診せずに痛みや違和感を持ちながらプレーしている選手は多いので、正確にバドミントン全体の怪我を反映できているかは不明ですが、下半身に大きなストレスがかかるスポーツであることはよくわかります。
世代別での怪我の違い
次に世代別でみたバドミントンの障害部位調査(外傷を除く)では、小・中学生は足首や膝が上位、高校生ではこれに加えて大腿部や腰も上位に入ってきます。
ところがシニア(30代以上)になると肘・肩が上位になります。
要するに学生の頃は下半身の怪我が多く、社会人になると上半身の怪我が増えるということです。
この結果から悲しい現実ですが、年齢が上げるとコート内で動きが遅くなり、速くシャトルの下に入っていい体勢で打つということが出来なくなっているということです。
怪我をしてしまった時のマインド、考え方
スポーツを続けていると、怪我をすることはあります。
人によっては、軽度な怪我から競技人生を左右する大きな怪我を経験する人も様々です。怪我をした直後や困難にぶち当たっている今、なかなか前向きに思えないものだと思います。
そんな選手に向けて、いつもおすすめしているのは「出来ること」と「出来ないこと」を分ける作業です。
例えば、走ることはできないけど、腕立てはできる。今年の試合には出れなかったけど、来年には出れるなど。
試合に出れない、レギュラーが取られるなど今焦っていることのほとんどは自分では出来ない(コントロールできない)ことばかりなことが多いです。
数学でいうと出来ないことを「定数」、出来ることを「変数」と言ったりします。努力をする時は「変数」に対して努力することが大切です。
怪我をしてしまっている時の練習方法について
怪我の種類にもよりますが、基本的には病院の指示に従って練習を徐々に再開していくことが多いです。
ただし、よくあるケースで病院からは安静と言われたので練習を休んでますという選手がいます。
これは間違いです。
あくまでも安静にすべきなのは患部(怪我をしている部位)であって練習をしてはいけないという意味ではありません。
また病院のドクターやリハビリ職も患部に関してはプロですが、バドミントンの知識は皆無なわけで、バドミントンの練習=激しい動きやジャンプ、スマッシュをイメージして一律にまだ練習禁止と選手に伝えるケースがあることも多いです。
実際、アキレス腱断裂の術後6ヶ月の症例と、術後2ヶ月でこれからジョギングを開始するぐらいのレベルの症例がいました。
6ヶ月の症例はある程度の筋力強化もできたのでやっとバドミントンでいう基礎打ちを開始しました。
かたや、術後2ヶ月の症例は、バドミントンの動きをドクターに説明して基礎打ちが再断裂のリスクが少ないことを理解頂き、基礎打ちのネット前のヘアピンプレーから許可して頂き、いち早くラケットを持つことができた症例でした。
どちらが正解か不正解かという訳ではありませんが、選手が早期に復帰して且つ、パフォーマンス低下を最低限にするための方法はたくさんあると思っています。
まとめ
本記事では、バドミントンで怪我をしている時の対処方法やバドミントンに多い怪我や特徴を説明させて頂きました。
どの選手でも、順風満帆に全てが進むことはないと思います。怪我を始め、いろいろなことで思い通りにいかないことの方が多いと思います。
そんな時、僕はいつも、大切なのは未来や過去ではなく、今ここ。と自分自身に言い聞かせたり、選手に話をしたりしています。
焦らず、一つ一つの問題をクリアしていけば、また楽しくバドミントンができる日は必ずきます。
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