バドミントンのスポーツトレーナーって何をするの?〜鹿児島国体帯同時の動きをご紹介〜

スポーツ バドミントン

バドミントンのスポーツトレーナーって何をするの?〜鹿児島国体帯同〜

こんにちは、福岡伸哉です。

バドミントンのスポーツトレーナーって現場でどんな仕事をしているんだろう?バドミントン競技でスポーツトレーナーとして帯同しているが、自分の関わり方はこれでいいのだろうか?

そんな疑問や悩みを抱えていませんか?

実際、僕自身が数年前まで思っていた疑問や悩みでもあります。

今日はそんな疑問、悩みを少しでも解消できればと思っています。

先日まで鹿児島特別国体バドミントン競技三重県チームトレーナーとして帯同してきたのでその時の様子をお伝えします。

本記事を読むことで、実際のバドミントン競技の現場でのスポーツトレーナーの働きがわかったり、帯同時の意識しなければいけないポイントがわかるようになります。

記事の信憑性

記事を書いている僕は、バドミントン部に小中高と所属し、インターハイの出場経験もあります。理学療法士として10年間総合病院でスポーツ整形を中心にリハビリテーションに従事。院外では高校、実業団、日本代表選手のスポーツトレーナーとして活躍してきました。現在は独立開業し、スポーツトレーナーの活動を継続しています。

それでは、さっそく見ていきましょう。

試合前日のトレーナーの動き

ケア場所

今回は前日の午前中に現地入りができたので、まずは選手達が練習している会場に向かうことにしました。そこで時間があったので、順番に前日のケアを開始しました。

時間がない時はホテルでのケアになりますが、なるべく選手の負担を考えると早めにケアを終える方がいいので、今回は練習会場で行いました。

痛みが違和感があれば当然患部に対する処置をしますが、何もない場合でも一応、私は出場選手全員の身体はチェックするようにしています。

ポイントはコミュニケーション

試合前日ということで、緊張している選手や不安な気持ちでいる選手など様々なので、とにかく会話をして少しでも平常心に近づける意識でケアを行います。

あまり話をしたことのない選手とは、好きな音楽や食べ物の話などバドミントンとは関係のない話をしてリラックスできるように心がけたりしています。

ケア方法

ケア方法に関しては「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」を組み合わせて行うようにしています。

なぜ組み合わせるかというと、試合直前ではないので静的ストレッチのネガティブな面である筋発揮の低下がおきても、可動域と筋緊張を落とすことを優先した方がいい場合もあると思っているからです。

またテーピング処置もこのタイミングで一度行います。

テーピングも合う合わないがありますので、前日の練習で一度巻いてみて動いてみて選手がいいと思えば翌日の試合でも巻きますし、微妙であれば調整するか、巻かないという選択もします。

要するにお試しでテーピングを巻くという感覚です。

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試合当日のトレーナーの動き

場所取りが大切

これは国体ならではかもしれませんが、毎年、会場でトレーナーがケアできる場所は決められています。

今回でいえば選手控室の奥がトレーナーの場所という扱いでした。ただ、この場所が会場によっては狭く、ケアする場所がないという状況にもなります。

なので僕は選手達よりも早く会場入りして場所を確保して選手達の到着を待つようにしています。

とにかく時間を意識して動く

実際、選手達が到着してケアを開始するのですが、この時に意識するポイントは時間管理と余計な邪魔はしないことです。

国体は試合予定時刻の20分前に選手達は、選手集合場所に行かなければいけません。

なので、ケアもその前には終わる必要があります。また前の試合の進行によっては、開始時間がズレることもしばしばあります。

ケア場所にあるテレビモニターで試合の進行状況を確認しながら、ケアしていきます。

とにかく時間を意識して動くことが大切です。

また前日と違い、試合直前は選手によって過ごし方は様々です。

トレーナーが良かれと思って余計なことを話かけたりして、選手のペースを崩してはいけないので、基本的にはこの場面での選手との会話は傾聴と相槌で対応するぐらいがちょうどいいと思っています。

ケア方法に関しては「動的ストレッチ」を中心に、前日確認した「テーピング処置」を行います。

試合中のトレーナーの動き

試合が始まったら必ず応援する

これは私自身、強く意識していることです。

「トレーナーも選手の為に声だして応援しろ」と言いたい訳ではありません。

バドミントンという競技は試合中のアクシデントが起きることがありえる競技です。

そんな時にトレーナーが試合を見ずにいるということは、選手が怪我をした瞬間、受傷起点を見逃すということになります。受傷起点を見ていたら即座に選手に適切な対応ができます。

特にバドミントンは試合中の処置については厳しいルールがありますので、トレーナー自身がそれを理解して動かなければいけません。

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試合後のトレーナーの動き

明日の試合に向けて

勝ち進むと試合が複数日にまたぐことはよくあります。多くのケースはまず試合会場でできる範囲で処置やケアを行い、残りはホテルで行うという形です。

特に翌日までになるべく疲労を残さないことが大切なので、食事や入浴方法まで指導する場合もあります。

この時に意識することはなるべく選手がリラックスできることと、褒めることです。

試合を行い、疲れているのでホテルでは選手の好きな音楽やテレビをつけながらケアしたりします。

また今日の試合をなるべく具体的に褒めるようにします。

「あの場面でのネット前が良かったよ」「あれは神レシーブだったわ」とか、選手達のテンションが上がりそうな会話をなるべくするようにしています。

「まとめ」

本記事では、実際のバドミントン競技の現場でのスポーツトレーナーの働き、帯同時の意識しているポイントを執筆しました。

あくまでも私自身の鹿児島国体での動きをご紹介した内容ですが、少しは参考になればと思います。

トレーナーという仕事は選手のフィジカル面を見て試合に送り出したら終わりというわけではありません。それは最低限の話です。

どうすれば選手達がいいパフォーマンスが出せるか、気持ちよくプレーができるかというプラスαの部分を常に考えることが大切だと思っています。

 

その他、SNSでもタメになる情報を発信

私の知識や経験で一人でもケガやフィジカル面で悩む人を減らしたいと思っています。
まだまだ日々勉強中の毎日ですが、スポーツ知識、バドミントンに関することを発信しています。
質問も受け付けていますので、お気楽にどうぞ。
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