落ち込んでいる選手をやる気にさせる方法や声かけ
こんにちは、福岡伸哉です。
落ち込んでいる選手のために励まそうと声かけをしていてもイマイチ反応が悪い、トレーニング指導してもやる気がなさそうなど
そんな経験はありませんか?
指導者のみならず、怪我をした選手や上手くプレーできない選手達と関わる時間が長いのがトレーナーですので、なるべく選手達のモチベーションを上げれるような声かけができるといいですよね。
今回はどのようにすれば選手達がやる気になってリハビリテーションやトレーニングを行うようになるかを僕自身の経験も踏まえて執筆していきます。
本記事を読むことで、落ち込んでいる選手がやる気になる方法や声かけが理解できるようになると思います。
記事の信憑性
それでは、さっそく見ていきましょう。
頑張れる方法や仕組み
「頑張ろう」や「できるよ」という声かけが悪いとは言いませんが、それだけで頑張れる選手ばかりであれば苦労しないと思います。
少し視点を変えて、どうすれば選手達が頑張れるのかを考える必要があります。
いい環境を作る
現場でチームに対してトレーニング指導をさせて頂く時に大切なことはなるべく多くの選手が「集中して全力を出せる環境」でトレーニングすることです。
例えば、自宅では集中できないけれどスタバやカフェで勉強や仕事をするとすごい集中できたという経験はありませんか?
モチベーションは外的要因に左右されることが多いので、その選手が好きな音楽を流したり、周囲の環境を整えることが大切です。
他の競技を取り入れる
怪我をしていると投げたくても投げれない、走りたくても走れないなど運動ができずにイライラしてしまうことは多々あります。
そんな時にはなるべく違う方法で同じような効果がある運動ができないかと考えるべきです。
実際、野球のリハビリやシャドーにバドミントンラケットを使うことがよくあります。
このような運動の転用は怪我をしている選手のみならずパフォーマンスにも良いと言われています。
日本では幼少期から1つの競技に特化した方が競技レベルは高くなると思われています。
しかし、アメリカでは誰もが子供の頃からなるべく多くのスポーツを経験し、高校生になっても複数のスポーツを行うことが奨励されています。
一見すると日本のやり方の方がトップアスリートが生まれると思われがちですが、実際はマイケルジョーダンはバスケ以外でマイナーリーグに出場するぐらいの野球レベルです。
現役選手で言えば、NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズは、高校時代バスケットボールの他にアメフトを、MLBのスーパースター、マイク・トラウトも高校時代は野球の他にバスケットボールを、とそれぞれ別のスポーツでも活躍していました。
障害、怪我の観点からもアメリカのやり方はリスクを減らすことにもなります。
内容が同じでもアプローチ方法を変える
私なりに男子チームと女子チームで内容は同じでも少し工夫している部分があります。
具体的には男子には勝ち負けが明らかな競争的な要素をたくさんいれたほうが熱中して、集中力が上がり、女子にはみんなで協力すると達成しそうな目標がもてるメニューを組み込むようにしています。
これは思春期になるとホルモンバランスが大きく変動し、男性はテストステロンの影響で競争心が激しくなる。
女性はエストロゲンの影響で、社会的な結びつきを求めるからです。
あくまでもホルモンバランスの話だけですので、そのチームの雰囲気や性格なども考慮していく必要はあるので参考程度になればと思っています。
声かけなどコミュニケーション方法
選手とのコミュニケーション=よく話をすることと勘違いしている場合があります。
話をする時間を設けることは良いことですが、より良いコミュニケーションが取れる方法を考えてみたいと思います。
ちゃんと見ている
怪我をしている選手や調子を落としている選手はどうして別メニューで練習を行うことが多くなります。
どうしても監督やコーチは主力選手達の指導がメインとなり別メニューを行っている選手達の中には疎外感や孤独に感じる選手もいます。
トレーナーとして「前よりもスムーズに動けるようになったね」「10回で限界だったのに今日は余裕があったね」など以前と比較して成長していることを伝えることで選手はちゃんと見てくれている人がいると思いモチベーションが上がりやすくなります。
嘘はパフォーマンスを低下させる
よく選手を励ましたり、勇気づけようと「褒める」ということがあると思います。
その時のNGとして本心、事実ではないことを褒めることです。
例えば、全然やる気がなくトレーニングメニューを適当に終わらせた選手に対して「良かったよ。頑張ったね。」はNG。
良かれと思って言った嘘が逆に選手のパフォーマンスを下げることに繋がるので嘘は厳禁です。
最後は自分で決める
スポーツ現場でも自分のお店でトレーニングするときも意識していることがあります。それは指示、命令をしない、ということです。最後は本人自身に選択してもらうんです。
たとえば、今日は腕のトレーニングをやった方が必ず成果が出るとわかっていても、それを指示したり命令はしません。
あくまでも「次の試合のために今日は腕のトレーニングが良いと思いますができますか?」と問いかける。
スポーツ現場でも「初戦はテーピング巻いておいた方がいいと思うけどどうする?」と聞いたりします。
そうやって、必ず自分で決めて、自分でこれなら取り組める、と決断したことですから、単純にトレーナーが指示や命令をしたときよりも、積極的に取り組んでくれるようになる気がしています。
まとめ
本記事では、落ち込んでいる選手がやる気になる方法や声かけをついてお伝えしました。
現場経験からの内容が多かったので異論や参考にならない部分もあったと思っています。
ただ、人のモチベーションはそう簡単にはコントロールしにくいものだと思っています。
また国籍や性別、競技レベルによっても異なり、特に競技種目によっても大きく変わる気がします。
これが正解という形はなく、チーム、個人を理解してコミュニケーションを取っていくことが大切と思っています。
本内容はスポーツのみならず、仕事場面でも通じる部分があると思いますので参考になれば幸いです。
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