【トレーナーに興味ある人向け】バドミントンルール内でスポーツトレーナーができること、やるべきこと。

スポーツ バドミントン

バドミントンルール内でスポーツトレーナーができること、やるべきこと。

こんにちは、福岡伸哉です。

スポーツが好きでトレーナーをやってみたい、学生時代にやっていたスポーツ現場にいたトレーナーに憧れていたなど様々な理由でスポーツトレーナーになりたいと思っている学生やセラピストは多いと思います。

ただ現実はトレーナーって何をするの?勉強の仕方もわからないという悩みを抱えることありませんか?

僕自身も学生時代にやっていたバドミントンをきっかけにトレーナーに憧れを持ち、理学療法士の道を目指しました。

ただ現実は理学療法士でスポーツトレーナーとして活動している方はほんの一部で、そのほとんどが野球やサッカーというメジャースポーツが中心でした。

私がやりたいと思っていたバドミントン界には理学療法士どころかトレーナーという存在自体も珍しいレベルでした。(約15年前)

その後、母校や色々な方との縁でトレーナー活動をしてきましたが、バドミントンという競技でトレーナーのお手本となる存在の方がいなかったので手探り状態で今思うと苦い思い出も経験してきました。

本記事を読むことで、昔の私のようにスポーツトレーナーをしてみたい、特にバドミントン競技に興味があるという、学生やセラピストにトレーナーとして必要なスキル。

バドミントン競技においてトレーナーとして意識している点、しなければいけない点などがわかるようになります。

私の経験も基に少しでも役に立てばと思い、執筆したいと思います。

記事の信憑性

記事を書いている僕は、バドミントン部に小中高と所属し、インターハイの出場経験もあります。理学療法士として10年間総合病院でスポーツ整形を中心にリハビリテーションに従事。院外では高校、実業団、日本代表選手のスポーツトレーナーとして活躍してきました。現在は独立開業し、スポーツトレーナーの活動を継続しています。

それでは、さっそく見ていきましょう。

スポーツトレーナーの種類と必要なスキル

同じスポーツトレーナーでも大会トレーナーチームトレーナー(アスレティック、ストレングスなど)、パーソナルトレーナーなどトレーナーの仕事も様々です。

またそのトレーナー達が持っている資格も様々です。色々な経験して思うのは、それぞれ全く異なるスキルが必要だということです。

例えば大会トレーナーであれば迅速に正しく救急対応ができる、テーピングが巻けるというのは大切で非常に重要なスキルだと思いますが、チームトレーナーやパーソナルトレーナーの場合はそれだけでは不十分だと思っています。

ただ、全て完璧な能力がなければトレーナーはできないという意味ではありません。

大切なことは役割分担だと思っています。

トレーナーの種類がここまでたくさんあり、その職種(資格)も異なります。全てを一人でなんでもやれると思うことが現場では一番危険なことです。

大会トレーナーであれば大会が無事に終われるように必要な知識や技術を身につける。

チームトレーナーであればチームがベストな状態で試合に臨めるように行うべき必要な知識や技術を身につける。

これに加えて、自分の職種(資格)でできる範囲を冷静に判断するという能力が必要です。

競技特性は知っておくべきか否か。

よくトレーナーの中で「その競技を知っていないとトレーナーとしてダメ!」「いや、正しい知識や技術さえあれば競技を知らなくてもトレーナーはできる。」という意見が分かれるときがあります。

個人的には競技特性は知っていて損はない、ルールを知らないのはあり得ないと思っています。

その理由はバドミントン競技を例に説明していきたいと思います。

競技特性は知っていて損はない

まず競技特性は知っていて損はないという点ですが、バドミントンを例に出すと

バドミントンで多い外傷はACL断裂、アキレス腱断裂、足関節捻挫、肉離れ。多い障害はジャンパー膝、シンスプリント、腰痛(ヘルニアや分離症)。

そのスポーツに多い怪我を知れば、現場でも対応しやすいと思いますし、そのスポーツの動きの特性もわかってくるように思います。

また競技特性を知っておくとコート内のどこでどの部位を痛めたのかを知るだけでもおおよその患部の状態は推測できるようになると思います。

例えば、バックサイドのネット前で非利き手側の膝を痛めたとしても前十字靭帯損傷は考えにくいなど。(絶対ではなく確率が低い)

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ルールを知らないはあり得ない

この点に関しては競技特性とは話が違います。

どんなに素晴らしい医学的な知識や技術があろうとその競技のルールを知らなければ現場ではほぼ役にたちません。

バドミントンで言えば、コート内で起きた怪我やアクシデントに関してチームトレーナーは基本的には何もできません。

レフリーの判断で大会トレーナーのみが処置できることが多いです。

これを知らずにチームの選手が倒れたからと安易にコート内に入れば警告(イエローカード)ができる場合もあります。(実際、1度見たことがあります)

また大会トレーナーもあくまでもレフリーの指示に従って処置しなければいけないので必要以上の行為を厳禁です。

また、唯一、チームトレーナーが触ることができるのはインターバル中の120秒間(または60秒)のみで、しかも20秒前にはコートに入ることを考えると100秒もありません。

そのルールを知らずに初動が遅れるとチームトレーナーとしては失格です。

ケガの瞬間を見逃さない

もう一点、バドミントンのトレーナーとして忘れてはいけないのが、受傷起点(ケガの瞬間)を見逃さない事です。

先ほど述べた通り、バドミントンではトレーナーができる時間、行動範囲が限定されています。

その短い時間で何ができるかを常に考えながらテーピングのスピードなどスキルを上げる必要はありますが、受傷起点を見逃してしまうと間違いなく初動が遅れてしまいます。

受傷起点から考えてどのような怪我、程度が疑われるのかを考えインターバルに入った時に素早く対処できるように準備する。

バドミントンの現場ではこれが残念ながらできていないトレーナーがかなり多いのが現状です。

ただ、瞬間的に起こるアクシデントを気をつけていても見逃してしまう時は僕もあります。

そのために先ほど話した競技特性を知っておくと有利だとは思っています。

一番残念なのはトレーナーとしてすごいスキルや知識があるのに自分のチームの試合が始まっても控室にいて全く試合を見ないトレーナーです。

選手を送り出したらOKではありません。

アクシデントが起きても初動が遅れるので100秒過ぎて何も出来ずに終わってしまっていますし、ルールもわかっていないので審判から注意を受けてチームに迷惑をかけているなんてこともあったりします。

「そんなチームトレーナーはいらない」とバドミントンのトレーナーをしたいという後輩達には伝えています。

まとめ

本記事では、トレーナーに必要なスキル、バドミントン競技においてトレーナーとして意識している点、しなければいけない点をお伝えしました。

主観的な内容も多かったですが、「怪我を知る、そのスポーツを知る。」トレーナーをするならこの両面が必要だと思っています。

僕自身も経験のないスポーツに関わる時は必死に勉強します。

アーチェリーに関わる事が決まった時は本や論文、YouTubeもかなり見ました。それは今も続けています。

スポーツ選手達はその瞬間に人生をかけています。トレーナーとしてそれぐらいしても足りないぐらいだと個人的には思っています。

 

その他、SNSでもタメになる情報を発信

私の知識や経験で一人でもケガやフィジカル面で悩む人を減らしたいと思っています。
まだまだ日々勉強中の毎日ですが、スポーツ知識、バドミントンに関することを発信しています。
質問も受け付けていますので、お気楽にどうぞ。
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